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目指せ日本武道館! 叶えアニメ化! RABが10周年記念ライブで見せたものとは

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レペゼン秋葉原のアニソンダンスパフォーマー・RAB(リアルアキバボーイズ)が、10月22日(日)に、"RAB10周年 無料ワンマンライブ2017〜待ってろよ!アニメ化 in 中野サンプラザ〜』"を開催した。本公演は、入場無料のフリーライブを実現するために、クラウドファンディングで開催資金の支援を募り実現した背景を持つ、RABとRABを応援する全員で作り上げた舞台。RABが目標としている"RABアニメ化"、"日本武道館単独公演"に向けての一歩となる公演を、自身の歴史を振り返るストーリー仕立てにした演出とアニソンとブレイクダンスのパフォーマンスで、超満員の観客を感動の渦に巻き込んだ。

夢の実現には、大きな苦労がある! RABの10年間をストーリで追うライブ

本編が始まると舞台上に年老いたRABメンバーが現れ、昔話で花を咲かせている。その内容は、RABとして駆け抜けた生涯を振り返っているもので、壮年期迎える前に病死してしまったムラトミのこと、念願だった日本武道館単独公演、RABアニメ化を達成し、これまでの苦労と喜びを懐かしんでいた。このプロローグから、本公演はRABの半生を描くライブストーリーが展開される。

のっけから、RABがニコニコ動画とYouTubeで投稿してきた"踊ってみた"のネタがオンパレード! アニソンやボカロで、迫力のあるブレイクダンスを踊るパフォーマンスに会場は大盛り上がり。曲が変わるたびに歓声があがる光景は、さすがアニソンの力といったところ。そこに、RABの豪快なパワームーブ、ルーティン、アクロバットが加わり、パフォーマンスのレベルの高さを見せつける。加えて、曲の歌詞に合わせた歌詞ハメや表情も、他のアニソンダンスパフォーマーの追随を許さない表現力。これが、アニソンダンスパフォーマの頂点にいるチームの力なのだ。

ライブ序盤はヒャダインの「じょーじょーゆーじょ」や「おジャ魔女カーニバル!!」など、過去の人気ネタを披露。

そして、進行していくのはパフォーマンスだけではない。RABのターニングポイントを演劇化したシーンで、RABのストーリーが綴られていく。

RABは結成から"アニソン 踊ってみた"の投稿を続けているうちに、次第に周りからおもしろい奴らがいると好評価を受けるように。自分たちの好きなオタク要素とダンスを組み合わせることにやりがいと手応えを掴んでいく。

しかし、その勢いは長くは続かなかった。ストリートダンスの世界でも頂点に近い存在にいたドラゴンは、ストリートダンサーの先輩にRABの活動を否定される。漫画家志望のマロンは、担当がついたことで漫画家の仕事に集中。けいたんは自ら企業した会社の社長業に専念。追い討ちをかけるように、ストリートダンスの世界とオタクの世界の深い層から「お前らを受け入れられない」という追放宣言まで受けてしまい、メンバーの気持ちはバラバラになり、RABの活動は縮小していった。

そんな中、RABにひとつの光が差し込む。彼らの投稿してき動画に活動再開を望むファンのコメントが多数寄せられたのだ。同時に、それぞれのフィールドで活動していたメンバーもRABの活動が楽しい! RABに夢を賭けたい! と情熱を呼び覚ましていく。

この再合流の流れで使われたのは、"君の名は"で有名な「前前前世」の踊ってみただ。涼宮あつき、ムラトミ、けいたん、マロン、ドラゴンの順に5人は結集していく。このドラマ性のあるパフォーマンスがグッと来るものがあり、思わず鼻の奥がツンとするような感覚になる。彼らの努力や熱意が報われた瞬間だった。そして、RABの躍進は現在へ繋がれていく。

ライブの後半戦は怒涛の踊ってみたメドレーが連発される。

「中野サンプラザを好きにさせてくれー!」と叫び、始まったメドレーはデスパレードやけものフレンズのオープニングソングでテンション爆上げのスタート! パフォーマンスはもちろんのこと、煽りも入り、会場はクラップと歓声で一体化していく。続くメドレーも名曲に名パフォーマンスが続き、目が離せない展開に。今まで動画投稿で見てきたとはいえ、やはり生のパフォーマンスで見るのは一味も二味も違った。

「応援してくれたみんなにメッセージを込めたメドレーです」と言葉を届けると、オーイシマサヨシの「君じゃなきゃダメみたい」で強いメッセージを送り、最後には「青空のラプソディ」で、最後にみんなで踊ろうと観客に声を投げかけ、会場全体をアニソンダンスの空気感で熱狂させた。

アンコールではRABの創設者であり、6人目のメンバーであるチャカが登場。RABの芸能活動には参加しないチャカだが"おそ松さん 新OPを踊ってみた"の投稿時に登場したことで話題を呼んだエピソードを持つ。この日はなんと同曲の披露時にパフォーマンスに参戦。会場からは驚きの声と、チャカを応援する熱いエールが飛び交った。

そして、アンコールのラストを飾ったのは、RABが初めて踊ってみたの動画投稿をした「ハレ晴レユカイ」。舞台上で踊るメンバーの後ろでは、バックスクリーンに初めて動画投稿した時の映像が流れ、始まりと今を思わせる感動的な演出に感慨深い気持ちになる観客達。RABの舞台はこうして多くの感動を生み出し、幕を閉じたのだった。

RABがそれぞれの個性を生かしたソロコーナーで会場を盛り上げる

本公演は約3時間に渡るロングライブ。本編中に"動画でバズを起こせグランプリ"に応募するという流れで、メンバーそれぞれの個性を生かしたソロコーナーが設けられていた。

まず、筋肉担当のドラゴンは、ビリーズブートキャンプならぬ、ドラゴンズブートキャンプを「RABのうた」にのせて観客と一緒に行い、漫画家でもあるマロンは、ライブ中にRABのイラストを作成。けいたんは、ライブを客席で見ていた"アニレゾ!!~勝ち抜きアニソンダンスバトル"の優勝者であるりょーくんと熱いダンスバトルを行い、会場を盛り上げた。

姿が見えなかったムラトミは、台風の影響で風雨がすごい中、会場の外でツイキャスを始める。その内容はムラトミらしい放送コードに引っかかる強烈さで、会場からは歓声とどよめきが巻き起こっていた。

最後に涼宮あつきは、ツイッターで「RABアニメ化はよ。 #RAB10周年」というつぶやきを観客全員で一斉送信するという"みんなでツイッタートレンド入り狙ってみた"を提案。

この企画が目からウロコで、送信からわずか数分。本当にトレンド入りしてしまい、最終的にはランキング1位を獲得するという快挙を果たした。

自らの個性とSNSを存分に利用したこの企画は、オタク特有のとことん興味のあることを追求していくという本質そのものだ。RABがさまざまな人に支持されるのは、実力やキャラクターはもちろんのこと、SNSを使った情報発信でファンを喜ばせるのが非常にうまいからというのもあるだろう。

ライブの後半では"RABの日常をアニメ化してみた"という、ショートアニメが放映されたが、こちらもクオリティが高く、本当にアニメ化は近いのではないのかと感じさせた。

A-POPを盛り上げたい! シーンを作りあげる者達の熱量は素晴らしい

RABがやっているアニソンダンスは"A-POP"と呼ばれている。彼らはこのA-POPのパイオニアであり、踊ってみたの投稿だけでなく、アニソンダンスバトルの普及、パフォーマーの育成やフックアップにも力を入れてきた。

本編のライブストーリーでも語られていたが、最初はA-POPなんて言葉もなく、ダンス界にもオタク界にも受け入れてもらえない状況で、叩かれることが多かったRAB。しかし、彼らは諦めずに自身のスタイルを貫き、次第にファンが増え、アニソンダンスを主戦場にするパフォーマーも増え、A-POPというシーンを作ることに成功したのだ。それは、開演前や休憩中に放送された関係者やアーティスト仲間のお祝いメッセージからも十分に伝わってくる。

RABはライブMCで、応援してくれるファン、支援してくれる関係者、A-POPを盛り上げてくれるパフォーマーやクリエイター、自分たちを叱ってくれたダンス界の先輩、全ての人に感謝したいと涙ながらに語っていた。

彼らは、アニメ化されたい、日本武道館単独公演をやりたいと目標にあげているが、これは自分たちの夢だけではなく、A-POP全体の夢として叶えようとしているのかもしれない。

その証拠にライブ本編に選んだ最後の曲は、共にニコニコ動画でAB-BOY(ABOYとBBOYを組み合わせた造語)としてA-POPシーンを作り上げた、らっぷびと、アリレム、タイツォン、DJ K'sとの共作である「ABボーイのうた」だった。

これは自分たちが作る道に、次の世代が続いて欲しい。A-POPを一緒に盛り上げて、一大シーンにしていこうというメッセージだったのではないだろうか。きっとこのパフォーマンスに心を動かされた人も多かっただろう。

A-POPシーンを作り上げ、盛り上げようとするRAB。彼らの挑戦はまだ途中であるが、こんな素晴らしい舞台を作れる彼らの未来は、きっと明るいものだと思わせてくれるライブだった。

RAB(リアルアキバボーイズ) 公式サイト
http://abstreem.co.jp/RAB/event/event026.html

★コンサート情報
【RAB忘年会2017@大阪】
<日程>2017年12月17日(日)
<第1部>開場13:30/開演14:00
<第2部>開場18:00/開演18:30

【RAB大忘年会2017@埼玉】
<日程>2017年12月30日(土)
<時間>開場15:00/開演16:00

【RAB新年会2018@東京】
<日程>2017年1月13日(土)
<第1部>開場13:30/開演14:00
<第2部>開場18:00/開演18:30

【RAB新年会2018@名古屋】
<日程>2017年1月14日(日)
<第1部>開場13:30/開演14:00
<第2部>開場18:00/開演18:30

【RABワンマン 2018年 東名阪ツアー日程】
5/19(土) 名古屋 JAMMIN’
開場17:30/開演18:00

5/20(日) 大坂 ESAKA MUSE
開場17:30/開演18:00

5/26(土) 東京 ディファ有明
開場16:00/開演17:00